悩む男性とカプセル

ヘルペス治療のための薬はバルトレックス

多様な薬

現在最も広く流通しているヘルペスの治療薬として抗ウイルス薬はゾビラックスとバルトレックスです。

最初に新薬として開発されたのがゾビラックスです。
アシクロビルを有効成分に含み、ヘルペスウイルスの増殖を抑制する効果があります。
1日5回に分けて内服するのが主な使用方法ですが、直接患部に塗り込むことができる軟膏タイプや、重い症状になってしまっている場合は、体内に点滴という形で直接投与できます。

しかし、有効成分が水に溶けやすいという性質があるため、体内への吸収率がよく、薬が作用する時間が短いという欠点がありました。
そのため、患者にとっては1日5回という薬の服用回数が多すぎて、薬の飲み忘れが頻発し、症状の早期改善につながらないというリスクもありました。

その欠点を改善する形で開発されたのが、バラシクロビル塩酸塩を有効成分とするバルトレックスです。

バラシクロビル塩酸塩は体内に吸収されてからアシクロビルに変化し、ヘルペスウイルスに作用します。
そのため、薬剤の作用時間が長くなり、1日5回のゾビラックスの服用が、バルトレックスは1日たった2回の服用で今まで通りの十分な効果ができるようになりました。

そのため、現在は服用回数が少なくて済むバルトレックスの方が人気です。
ただ、バルトレックスの方が新薬として開発されたのが最近なため、1錠当たりのコストが高くなってしまいます。
ゾビラックスと比較すると、1錠当たりの薬価は約70~150円高くなってしまいます。
しかし、同時に服用回数が少なくなったので、治療のためのトータルなコスト面ではほとんど変わりません。

気を付けたいのは、ヘルペスは再発を繰り返すため、再発予防のために長期的に抗ウイルス薬を飲む場合です。
ヘルペスの治療薬としては保険が適用されますが、再発予防治療薬として医師に処方してもらう場合は保険の適用外となってしまうことがほとんどなのです。
そのため、半年以上服用し続ける場合は費用が高額になってしまう場合がありますので注意しましょう。
近年では治療薬の費用負担を抑えようと、海外の通販サイトを使ってバルトレックスを個人輸入する人が増えてきています。
個人輸入は病院の処方よりも安く手に入るので、経済的負担も軽減できるメリットがあります。

バルトレックスやゾビラックスを服用できないケース

バルトレックスやゾビラックスは子供から大人まで幅広い年代で使用されている人気の抗ウイルス剤ですが、服用できないケースもあります。

まず、服用後に急激な眠気が襲ってきてしまう場合があります。
特に初めてバルトレックスやゾビラックスを服用する場合は、自分の身体がどのように反応するかが全くわからない状態ですので、身体に異変が現れたらすぐに横になれるような環境を作っておきましょう。
車の運転をしなければいけなかったり、機械の操作をしなければいけない場合は服用をさけるようにしましょう。

また、肝機能や腎臓機能に持病がある人も服用してはいけないケースがあります。
抗ウイルス剤の有効成分であるアシクロビルは肝臓で代謝・分解されるのが通常ですが、肝臓機能が正常に働いていない人の場合だと、代謝・分解されず、少しずつ蓄積されていき、肝機能障害を引き起こす場合があります。

また、腎臓機能が正常に働いていない人の場合だと、腎臓でアシクロビルが結晶化し、沈着する場合があります。
そのことで急性腎不全などの症状が起きてしまい、重症化してしまうケースもあります。

ごく稀ですが、薬剤への過敏反応であるアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。
アナフィラキシーショックによって、血圧の低下、吐き気、動悸や息苦しさなどの症状が現れ、場合によっては命にかかわることもあります。

ヘルペスの症状で苦しんでいるとき、治療を最優先したいという気持ちが山々なのは理解できますが、薬を飲んではいけないケースがあるということも知っておく必要があります。
このように持病があったり、薬を飲んで体調を崩した経験したことがある人やアレルギー体質の人は必ず医師に相談してから服用するようにしましょう。

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